プラセンタとは?化粧品に配合時の効果

哺乳類の胎盤から抽出したプラセンタ(胎盤エキス)を使った化粧品の美容効果と仕組みを解説します。

肌表面のバリア機能と保湿機能を高めて、お肌のうるおいをキープ

プラセンタにはアミノ酸が豊富に含まれています。アミノ酸は角質細胞の中にあるNMF(天然保湿成分)の主成分であり、ターンオーバー(お肌の新陳代謝)を正常に保つ働きもあります。NMFはお肌のうるおいを保つ大切な要素のひとつで、加齢や生活習慣などの影響でターンオーバーが乱れるとNMFが減少し、うるおい不足の原因になります。

NMFと同じく、加齢などによりターンオーバーが遅くなると減少するのがセラミドです。セラミドは角質層内で何層にも積み重なった角質細胞同士をつなぐほか、水分を挟み込んでキープする役目も持っています。また、強固なブロック塀のような状態をつくり、異物の侵入を防いでくれているのです。このセラミドが減少してしまうと、お肌が乾燥して小ジワが目立ってきたり、角質細胞のブロック塀にほころびが生じてバリア機能が低下し、肌荒れなどを起こしやすい状態になってしまいます。

プラセンタ配合の化粧品をお肌につけることでアミノ酸が表皮に浸透し、NMFやセラミドの生成を促します。また、乱れたターンオーバーを整える効果があるので、バリア機能を正常化させたいときに使用するとよいでしょう。

細胞分裂を促進して新陳代謝を高め、小ジワやシミ対策に

プラセンタにはターンオーバーを整える効果がありますが、このターンオーバーが遅れることでどのような影響があるのでしょうか。

表皮の一番下にある基底層では細胞分裂によって新しい細胞が生まれ、角質層へと押し上げられ、垢となって剥がれ落ちる仕組み、これをターンオーバーと呼びます。この周期は通常だと約28日間ですが、年齢とともに新陳代謝が悪くなり、40代には約40日かかるといわれています。

ターンオーバーが遅くなると、古くなった細胞が積み重なって角質層が厚くなります。古い細胞は水分を保持する力がないため、お肌は乾燥して固くなり、小ジワもできやすい状態になってしまうのです。

プラセンタの配合された化粧品は基底層まで浸透し、EGF(上皮細胞増殖因子)という成長因子が細胞分裂を促進します。そうすることによりターンオーバーを早めるのです。

また、基底層にはメラノサイトという色素形成細胞があります。ここでつくられるメラニン色素はターンオーバーによって角質層へと押し上げられて排出されますが、ターンオーバーが遅いと排出されずに表皮内に残ってしまい、色素が沈着してシミの原因になってしまいます。

プラセンタはターンオーバーを整えるため、シミを解消する効果も期待できます。

さらにプラセンタには、メラニン色素がつくられる過程で重要な役割を持つチロシナーゼという酵素を非活性化させ、メラニン色素の産生を抑えてシミを予防する働きもあります。

「活性酸素」を除去して、お肌の老化を遅らせる

呼吸により体内に取り込んだ酸素のうち2~3%が「活性酸素」に変化します。活性酸素は体内に侵入する細菌などを撃退する役割がありますが、紫外線や生活習慣などによって過剰発生してしまうと健康な身体をも攻撃するやっかいな存在です。さらに、皮膚細胞を酸化させて老化を進ませることも分かってきました。

プラセンタは、活性酸素の過剰発生を抑制する「抗酸化作用」があるビタミンCやビタミンE、ミネラル、活性ペプチド、活性酸素消去酵素のSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)を含有しています。過酸化脂質(表皮の細胞同士をつなぐセラミドなどの細胞間脂質が酸化して過酸化脂質に変化)を減らすビタミンBやビタミンE、SA(スーパーアクティブ)アミノ酸も含まれています。

これらの成分が表皮の活性酸素を解消すると、お肌の老化を防ぐのに効果的です。

(この記事の監修:​ ノエル銀座クリニック 医局長 / 厚田幸子 先生)

6/19 8:15 スキンケア大学

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