低収入でも今すぐはじめられる貯金術

将来のことを考えはじめると、どう生活していくか不安を感じる方も多いはず。貯金が必要なのはわかっているけれど、「そもそも収入が少なくて貯金にまで回せない!」なんて方もいることでしょう。今回は低収入でもはじめられる「女性の貯金術」について、ファイナンシャルプランナーの川部紀子さんに教えてもらいます。

■貯金って重要なの?

“両親がお金持ち”、”結婚相手がお金持ちでかつ離婚をしない”など、レアな事情がない限り、未婚、既婚、男女を問わず、貯蓄ゼロでは問題があります。なぜなら、貯蓄ゼロという状態は私たちに不安を抱かせるからです。仮に今はよくても、体調や仕事の面で問題が起きたときには、解決すべき本来の問題と同じか、それ以上の恐怖を感じてしまうのが「貯蓄ゼロ」という状態。また、それなりの年齢になったとき、貯蓄ゼロでは老後が不安ですよね。今後は年金も心細くなっていきそうですし、貯蓄ゼロで人生を逃げ切れる人はますます減っていくでしょう。

■簡単にできる貯金術

どんな立場の人であれ、貯金があることは人生の不安材料を減らすことにつながります。収入が少ない場合はなおのこと。そこで、定収入でもはじめられる貯金術をご紹介します。

◇低収入でもはじめられる貯金術

まず、年収が低くてもお金を貯めるには、カードローン、キャッシング、リボ払いがないことが前提。その上で次の3つの方法からお金を作り出す必要があります。

①収入を増やす

②支出を減らす

③資産運用で増やす

しかし、年収がかなり低いということであれば、③は後回しです。続いて具体的な貯蓄の方法についてご紹介します。

☆オートマチック貯蓄

オートマチック貯蓄とは、「自動的に」「定期的に」「定額を」貯蓄すること 。会社で申し込める給料天引きの積み立て、なければ、毎月積み立ての定期預金を利用しましょう。「余ったら貯めよう」という考え方では甘すぎます。気が付けば貯まらないまま、5年、10年と平気で過ぎていきます。1,000円でも2,000円でもいいので、制度を利用し積み立てはじめることが重要。そして、残りのお金でやり繰りして生活できそうであれば、金額をアップしましょう。

☆節税による貯蓄

節税方法として代表的なのが、ふるさと納税と確定拠出年金です。みなさん、年収が少なくても所得税・住民税は納めていると思います。その場合、ふるさと納税と確定拠出年金(会社の企業型確定拠出年金に自分のお金を投入する方法やiDeCoと呼ばれる個人型確定拠出年金)で税金を下げられる可能性があります。お金を浮かせたわけですから、その分を貯蓄に回しましょう。内容の理解や申し込みに少しハードルはありますが、多くの方が実際に利用している制度なので、本気で貯めたいのであればそのハードルも乗り越えられるはずです。

☆不要品販売による貯蓄

「もう要らないかも」というものを、スマホのフリマアプリで売却しましょう。そして、手数料を差し引いた金額を箱に入れていきます。実際の売上金の入金はスマホ上で行われますので、そのお金で生活に必要なものを安く買うなどでもOK。でもあえて、売上金から手数料などを引いた入金額を箱に入れてみましょう。この方法は、年末などキリのいいところまで貯めて増えていく様子を実感することが目的です。そうすることで、増やすことに手を抜いていないかの確認になり、そのお金に手を出さない意志を育てることもできますよ。売却には面倒を伴いますが、年収が低い中で収入を得る方法には限りがあります。面倒くさがることは、お金の入り口を自ら閉ざすことになるのです。

◇ひとり暮らしの人にオススメの貯金術

上記3つを実践した上で、もう少し積立額を増やせるようなら、つみたてNISAを活用してみましょう。つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度で、対象となるのは一定の株式投資信託になります。 最長20年の非課税期間が設けられた投資制度ですので、長いスパンで少しずつ増やすことも検討してみるとよいでしょう。値動きはありますが、最長20年の間のどこかのタイミングで増えることを目指し、一喜一憂しないことがポイントです。

■貯金を長続きさせるには?

貯金はコツコツ貯め続けてこそ意味があるもの。少し貯まったからといってすぐに使ってしまうと、将来への不安は解消されません。貯金を長続きさせるコツをお教えしますので、参考にしてみてくださいね。

◇引き出しづらい(換金しづらい)ものを積極的に活用する

お金を使ってしまう理由の一つは「そこにお金があるから」です。できるだけ使えない状態を作りましょう。定期預金など、すぐに引き出せないシステムや制度を利用することがよいでしょう。

◇貯蓄の目的をハッキリさせて目的にあった制度や方法を活用する

たとえば、目的が老後のためなら「確定拠出年金」、引っ越し費用なら「財形貯蓄(一般財形)」や「定期預金」など、使い分けをしていきましょう。

◇自分のお金にまつわる行動を客観的に見つめる

親になったつもりで自分を見つめてみましょう。頻繁な無駄使いなど、自分でも「あんた、バカじゃないの?」と言いたくなる行動をしていませんか? 恋人になったつもりで自分を見つめてみると「こんな女は絶対ダメだ!」と思いませんか? この方法で、案外あっさりと問題行動があぶり出されますよ。改善しましょう。

◇「がんばった自分へのご褒美」をしない

この言葉が思い浮かんだ時点で、背伸びをした買い物であることを自覚している証拠。この言葉はそんな自分への言い訳です。欲しいものは、そんな余計な言葉をつけずに正々堂々と買えばいいのです。言い訳が必要というのは、ズバリ自分には高すぎるということ。この言葉が思い浮かんだときは、「ご褒美のせいでお金が貯まらなくてもいいの?」と、一度立ち止まってみましょう。かわいい無駄使い程度で留めておかないと、なかなかお金は貯まりませんよ。

■貯金術は小さな一歩からはじめてみよう

今の生活に困っていないから、貯金の仕方が分からないから、とつい後回しにしがちな貯金ですが、これを機に小さな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。のちのち、「あの時スタートしてよかった!」と思えるはず。まずは上記を参考に、できそうなところからはじめてみましょう。

(文:川部紀子、構成:おぜきめぐみ)

※画像はイメージです

10/4 17:10 マイナビウーマン

最新のお金コラム

人気コラムランキング

  • 今日
  • 週間
  • 月間

最新の注目ニュース