金融サービスを提供するインフキュリオンは、全国の16〜69歳の男女824人を対象に、BNPL(Buy Now, Pay Later:後払い決済)サービス、(以下「後払いサービス」)に関する利用動向を調査(※)しました。
ECサイトの浸透と消費者行動の変化によって、国内のBNPL市場は年々拡大しています。そうした状況を受け、インフキュリオンでは「後払いサービス」の利用実態について、調査結果をまとめました。
まず、後払いサービスを「利用したことがある」と回答した割合は17%となり、約6人に1人がすでに利用していることが分かりました。
これは、ブランドデビットカード(15%)やブランドプリペイドカード(7%)よりも高い利用率となっています。
続いて、後払いサービスのうち、どのサービスを使ったことがあるか利用率を調べると、ネットプロテクションズの「NP後払い」が最も高く、「メルペイスマート払い」「Paidy」が続きました。
次に、後払いサービスで購入した商品を聞くと、衣類(52%)がトップとなりました。試着してから代金を支払うことができるという点が、利用率を上げているようです。
また、日常的な消耗品(15%)、化粧品(15%)、電気製品や電子機器(14%)での利用が続きました。
そして、後払いサービスを利用する際の1回の利用金額は「1万円未満」が大半で、最も多い利用単価は「2,000円~5,000円未満」の価格帯でした。
購入商品のジャンルで衣服が多いことからも、高い価格には至らなかったと考えられます。
次に、後払いサービス利用後の支払い方法を聞くと、「コンビニ・ATMでの現金払い」(70%)が最多となりました。
また、後払いサービスを利用することで利用が減った決済手段は「代金引換」(41%)という回答が多かった一方、37%が「あてはまるものがない」と回答したことから、新規の決済手段として採用されていることが伺えます。
続いて、後払いサービスを利用する理由を利用者に聞いたところ、「手持ちのお金が不足している時」(24%)、「購入時の手続きが面倒な時」(23%)が上位となるなど、利用者は購買時の利便性を重視しているようです。
一方、非利用者にも「どういう時に使うと便利か」を想像して同じ質問をすると、利用者に比べて利便性に関する項目への回答が少ないことから、需要に差があることが分かりました。
最後に、後払いサービス利用者のクレジットカード保有率を調べると、利用者の70%がクレジットカードを保有していることが分かりました。
クレジットカード利用者にも後払いサービスの利用が浸透しており、クレジットカードにはない利便性が利用の動機になっていると考えられます。
新しい支払い方法として、浸透し始めている後払いサービス。ニーズに合わせて利用を検討してみてはいかがでしょうか。
※「決済動向2021年4月調査」の詳細調査結果をもとに再構成
■調査概要
「後払い決済サービス」に関する利用動向調査
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
対象者条件:16~69歳男女
対象人数:824人
調査期間:2021年4月22日~4月23日
(マイナビウーマン編集部)
7/26 13:10 マイナビウーマン
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