がむしゃらにやるだけじゃダメ。恋愛本に頼りすぎた結果……

こんにちは、いい女.botです。今回はイタい恋のお話を。

がむしゃらに頑張っている時って、振り返ってみると若かったな〜とか、イタかったな〜と思うことが、やっぱりありますよね。特に恋愛は、失敗することって多いし、切羽詰まっている時って奇行に走ることが多いですよね(笑)。

私は若い頃、いろいろな恋愛本を読んで、どうしたら恋愛がうまくいくのか試行錯誤していた時期がありました。

■そもそも恋愛できない時、どうしてる?

人生のさまざまな瞬間に、「私恋愛できてない……」と焦ることってありますよね。ちょうど秋になり、クリスマスまであと数カ月の今、恋人がいないと焦る人も多くいるのではないでしょうか。

今ある連絡先の中でどんな男の人がいるのか確認して、「久しぶり」なんて連絡を入れてみたり、「こんなんじゃダメだ!」と思い立って、マッチングアプリに登録してみたり、「行動あるのみ!」と、お見合いパーティーのサイトを覗いてみたり……。

時には恋愛本もいろいろ読んだりもして……。

恋愛本を出しておきながらこんなことを言うのもなんなんですが、恋愛本を参考にして失敗してしまったことがあったのです。

■不安から恋愛で迷走。難航する恋活……

独身女性は特に、将来に不安を抱くことが定期的にあると思います。今日は「仕事を頑張ろう」という気持ちでも、次の日には将来のことが気になって、「このままずっとこんなふうに働くのか……」と不安に思ったり。

焦り始めるタイミングは人それぞれかもしれないけれど、「よし! 彼氏つくる! 次に付き合った人と結婚する!」と意気込んで恋活をしてみて、振り返るとそんな行動を何年もしていた……なんてことも私にはありました。

その時読んだ婚活本に書いてあったのは「まず絶対受け入れられない条件を明確にすること、あとは許容すること」

そこで、「容姿は気にしない。内面を重視する」と決めて彼氏探しをしたものの、なんか違和感があって「性格が良いだけじゃダメだ。容姿というよりも全体的な清潔感が大事だし、やっぱり苦手な顔ってあるな」と思ったり、じゃあ「内面の中でも、相手の意見を聞きたくなるような“自分より成功している人”にしよう」と決めて、ある程度仕事で成功している人と出会えたけど「結局お金があるだけじゃダメだ」と思ったり……。気がつくと毎回条件を変えてしまう結果となっていました。

また別の本には、「彼と◯月◯日に付き合う!」「彼と◯月◯日に結婚する!」という目標を書き出して、その未来を引き寄せようというものがありました。

それを読んだ時、身近にいた友人をパッと思いついて、「あ、きっとこの人しかいないかも」と思い込み、その人との将来を紙に書き出したことも。他に誰もいない時って、身近な人を「この人しかいない、この人と付き合って結婚したいな」と思ってしまうことがよくありますよね。

その他にも望む未来を引き寄せるために、具体的に「この人と生活したらどんな感じなんだろう」と想像して、「何月何日にどうなっていたい」「1日1通のやりとりをしてみる」「デートする」と日々のステップに細かく落とし込んでいくんです。

このように「きっとうまくいくモード」で物事を見て、1通の連絡のやりとりにも感謝して、幸せを抱きしめて、本の通りに実践して数カ月。そろそろ告白されるかな? と思っていたら彼には彼女がいたことが判明!

普通に考えたら、週に2~3回のLINEのやりとりも、好きな人とのやりとりとしては少なすぎるのに、その時は「きっとうまくいくモード」でポジティブに現実を見ていたので、客観的な視点が欠けていたのです。

■イタい恋から得た教訓「視野を広げて自分に合った方法を選ぼう」

もちろん、これでうまくいった人もいるかもしれないし、マッチングアプリでうまくいく人もいるし、いろいろなパターンがあると思うのですが、私は「自分に合った方法を知ること」が大事だと感じました

実践して傷ついて、休憩して、また違う方法で頑張って、うまくいかなくて……をがむしゃらに繰り返していると、何もかも全くうまくいかない状態になってしまうわけです。

恋愛本のみに頼るような一方向からの知識だけを入れると、なかなか自分に合った考え方が見つからなくなってしまうので、まずは恋愛を抜きにした自分の特性をよく理解し、さまざまな知識を自分に入れることで、自分を分析でき結果的に恋愛の近道になると思いました。

特に、ネガティブ思考な人は、未来のことばかりを気にしがちです。そもそもそういう人って、未来を想像することに長けているんですね。

不安という状態は、未来について考えている場合に起こることが多いもの。これから何が起こるか分からないから不安になるわけなので、元々多くの不安を抱えやすい傾向がある人は、未来を考えすぎると気分が落ち込んでしまうことも。

だから、無理にポジティブな未来になるよう「こうなれ! こうなれ!」と願いすぎると、頭がパンクすることにつながります。私はそんな状態でした。繊細な性格の人やネガティブ思考な人は、無理に先を考えようとせずに、今あることに集中して先を見すぎないことも大切かもしれません。

あと、新しい人と出会う能力よりも、ご縁がある人と一緒に過ごしていく能力の方が何倍も大切だとも思います。

嫌なことを「嫌だ!」と拒絶するだけではなく、どんなふうにしたらこの人と一緒に歩んでいくことができるかを考えてみてください。嫌な気持ちも、一回乗り越えればなんとなくいろいろなことを容認できる自分になれたりするものですよ。

この学歴じゃ……とか、この年収じゃ……とか、この年齢じゃ……とか、両親が喜ばないかも……とか、さまざまな懸念点があるかもしれないけど、それらを受け入れて乗り越えていくことが将来一緒に暮らしていくことにつながるのだと私は思いました。

相手に足りないものを見つけては、別の人を探すことをやめて、心地良い人間関係を構築することがすてきな人間関係、そして恋愛から家族へと発展する秘訣かもしれません。

(文・いい女.bot、イラスト・菜々子)

10/17 11:10 マイナビウーマン

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