帰ってからモヤモヤ……は間違い? 婚活アポ“奢り奢られ問題”の着地点を探る

今回のお話「婚活アポにおける“奢り奢られ問題”の着地点」

婚活でデート(=アポ)まで進んだことがある人なら、デートの支払いをどうするかについてきっと一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。最近話題になることも多い「奢り奢られ問題」。マッチングアプリなら「デート代をどうしたいか」をプロフィールに書いているパターンも多いけど……どのように着地させるのがお互いモヤっとしないのでしょう?

■永遠の可燃物、奢り奢られ問題

定期的にSNSを爆炎の議論の渦に巻き込む「奢り奢られ問題」。

結婚相談所の初回アポは必ず男性側が払う、という慣例があるのですが、そうではないデートや婚活の場合は当人のスタイルに任されているので、それぞれの価値観がぶつかり合い、宗教戦争ばりのえげつない炎上が起きる、取扱注意な可燃物

信じている神が違うもんだから、互いが永遠に分かり合えないまま収束し、また忘れた頃に戦いが始まります。これに対する、私のいち個人の考えを書いてみたいと思います。

■奢り奢られ問題への男性への答え

これに対する男性側の答えはもう決まってるんですよね。今後の関係の発展がないなら割り勘、次誘いたいなら奢り。これをやっておけば、外すことはない。

奢ってくれる男性が他に存在する以上、奢らないという選択をした時点で、同列順位の奢ってくれる男性がいた場合、負けてしまいます。内面や外面のアピールポイントの他、唯一自ら金で買える加点ポイント。これが奢りなのです。

だからこそ、次はないと判断したのであれば、迷うことなく割り勘を選択すればいいと思います。

また、友人関係から恋愛に発展していくようなデートであれば、今までの関係値もあるので最初から割り勘でもいいと思います。

婚活のように、お互いが並行していろんな相手と会い、比較し合うような場では、相手に好かれたいと思ったのであれば、最大限の努力として奢った方がマイナスの要素が生まれることないので、奢るのが正解だと個人的には思っています。

■どうしたらモヤっとしない? はない

さて、今回のお悩みは、どうしたらモヤっとしないのか、ということですが、それぞれの価値観で奢り絶対派! 割り勘OK派! 臨機応変に対応派! いろんな宗派があると思います。

しかし、女性側にとって絶対モヤっとしない! というのは、こちらが奢る派か割り勘派以外ありません

この二つは女性側もお会計の主導権を握れるので、最初から「割り勘にしましょー」などと、こちらから提案ができます。

しかし、それ以外の宗派はどれも男性が多く出すスタイルのため、男性が会計の主導権を持ち、それに対してこちらがお伺いを立てる形になります。つまり、ここでは男性の出した答えに対し、女性が乗っかるしかないのです。その時点で自分の宗派と違った提案をされればモヤっとします。こればかりは仕方ない。

その後、どのように気持ちを切り替えて考えるか、が私たちにできることだと思います。

■財布が印籠! はマナー

さて、男性が主導権を握る会計時に女子はどうすべきか、というと「私は奢られて当然とは思ってないんやで〜!」の証として、水戸黄門の印籠よろしく財布を見せつけてください。それがマナーであり、男性側をモヤっとさせないために必須です。「いくらでしたか?」と確認して支払いの意思を表しましょう。

男性はどんなにケチだろうが気前が良かろうが、「奢られて当然」と思っている女性のことを忌み嫌っています。だから、ぶっちゃけ払いたくなかろうと、必ず上記のマナーは忘れずに。これだけで男性がモヤっとするポイントは抑えられます。そこから先は、女子にはいろんな選択肢があります。

■奢ってもらえるパターン

支払う意思を伝えた上で相手から「ここは出すよ!」と言われた場合には、あなたがどうしたいかでその先を選択すればいいと思います。

ありがたくそのままご馳走してもらうのもいいですし、「半分払います!」とか「これだけでも!」とお金を出すことで、誠実な子だと印象づけるアピールにも使えます。「この人ないわ!」と思ったのであれば、「お金使いたくない!」と考えそのまま奢ってもらうも、「借りを作りたくない!」と割り勘するも、これもまた本人の価値観次第。

もし気になる相手に奢ってもらった場合は、二次会や次回のデートで何かご馳走する、お礼の品を渡すなど、こちらからもテイクしましょう。女子が全て奢ってもらって蝶よ花よと持て囃されたのはバブルの時代。

■女性がモヤっとする理由と男性側の心理

「○円もらっていい?」「割り勘で」と男性から提案された際に、「自分の宗派と違う! モヤっとする!」という人が出てくると思います。

多めに出してくれるのはさておき、割り勘でモヤっとする女性の心理として、「自分に気がないのではとガッカリする」「ケチなのでは? という印象を受ける」といったところでしょうか。

一方、割り勘を提案する男性側の理由として、「シンプルにケチ」「女慣れしていない」「まだ様子見」「あなたに気がない」ということが考えられます。

■金銭で気持ちを量るからモヤっとする

もし割り勘でその後、次のデートのお誘いが無かったのであれば、ご縁が無かったのだと割り切り、互い気持ちよく払って終わりにしましょう。男性も気のない女性にお金を払うボランティアではないので、受け止めましょう。

ただ、次回のデートのお誘いがありながらこの割り勘を出された場合が、一番モヤっと度が高いのでは。

その場合は先ほどの「様子見」「慣れてない」「まじドケチ」の選択肢が考えられます。男性も婚活中であれば、全ての女性に奢っていたら破産します。奢られなかったからといって、金銭で気持ちを量ろうとせず、モヤついたり、気を落としたりせずに、相手の気持ちをお会計以外の部分からも見出していきましょう。

その結果、お会計以外の部分でも「根っからケチ」なのであれば、モヤっとしていいと思いますし、それをリカバーするほどの魅力が無ければ、さよならすればいいと思います。

そうではなく、女慣れが問題であれば変えていくことができますし、様子見だったのであればモヤっとしている暇はありません。とにかく好かれるために頑張りましょう。

■自分で食べたものは自分で払う気持ちで!

アプリのプロフでは「奢り」「男性が多く払う」にしてたのに、割り勘だった! とか、モヤっとポイントはそういうギャップからも生まれると思います。

これはあくまで参考。プロフを作った時から考えが変わっている場合もありますし、「※ただし気になる相手に限る」の場合もあります。

チェックして期待するから、ギャップが生まれてモヤっとするのです。

とにかく自分が食べた分は払う! 奢ってもらえたらラッキーくらいの気の持ち方で、割り勘だった時にはその理由の本質を見極めてから、相手をジャッジするようにしましょう。

でないと永遠にモヤっとしますし、貴重なご縁も狭まってしまいます。金銭問題にモヤモヤはつきもの。そこに囚われすぎず、相手の本質を見極めましょう!

令和のマネーハック71

すべては自分の価値観次第。「絶対モヤっとしない」のは、こちらが奢る派か割り勘派以外はないと考えて。金銭で気持ちを量ろうとせず、それ以外の部分で相手の良さを見つけよう。

(文・やまとなでし子、イラスト・itabamoe)

4/3 11:10 マイナビウーマン

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